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コラム:伊達男たちとイタリアの貴婦人

コラム:伊達男たちとイタリアの貴婦人

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 昨シーズンのUCL(欧州チャンピオンズリーグ)ベスト4の抽選会が近づくと、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙はユベントスに対し、皮肉めいた写真を掲載する。

 BARらしき場所で3人の伊達男が美女を口説いている写真だ。男たちはバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリー、美女はユベントスになぞらえたものだ。3チームが「格下ユベントス」を求めている、そんな皮肉めいた風刺だった。

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 FINALまで勝ち進むことは個人的な名誉はもちろんだが、たとえ準優勝でも約14億円もの賞金がクラブに入る。伊達男たちがユベントスを求めたのは必然だった。

 ユベントスはレアル・マドリーとの対戦が決まり、2戦合計3-2で打ち勝ち12年ぶりに決勝進出を決め、伊達男の1人を“ふる”ことに成功している。しかし、迎えた決勝戦ではバルセロナに1-3で敗れた記憶は現在でも決して拭うことができないはずだ。

 スポーツに“もし”と“たられば”は禁句だが、慣れ親しんだ3-5-2のシステムでFINALを戦えていたのなら、と考えたのは、熱心なユベンティーノだけでなく世界中の識者も同意見だった。仮に怪我のため不在だったDFジョルジョ・キエッリーニが起用可能ならば、間違いなくマッシミリアーノ・アッレグリ監督は4-3-1-2ではなく躊躇(ちゅうちょ)なく3-5-2でバルセロナとのFINALに挑んでいたはずだ。

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 今シーズンのUCLベスト16では早々に“伊達男”バイエルンと相まみえる。国内リーグ連覇中の王者同士のファーストレグは、またしてもキエッリーニを怪我で欠いたユベントスが0-2のビハインドから2-2のドローに持ち込むことに成功する。決して大きくはなくとも望みをもって3月17日(以下:日本時間)にセカンドレグが行われるミュンヘンへ向かえる。

 国内リーグでは14日にナポリを1-0で倒し、勝ち点1差ながら今シーズン初の首位に立った。翌週20日にはボローニャと引き分け、連勝記録は15で止まった。

 今シーズン開幕戦のウディネーゼ戦を0-1で落としたとき、2013年1月6日のサンプドリア戦の敗北から47試合に渡って続いたセリエAホーム無敗記録が途切れたように、連勝の記録もいつかは止まってしまうものだ。ボローニャと引き分けたことで、ふたたび首位奪回かと思われたナポリもACミランと引き分けたため、かろうじて勝ち点1差のまま首位を守っている。

 4年間の“指定席”だった場所には戻ったものの、ミランの奮闘に助けられ首位を守れた“運”もどうやらここに来て呼び込んでいる。だからと言って、バイエルンとのドローも運に片付けることはできないはずだ。

 たしかな哲学と地力がなければ、現世界王者のバルセロナの礎を築いたジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられたチーム相手に0-2から2-2に持ち込むのは不可能に近い。

 それでも、セカンドレグをホームで戦えるバイエルンの優位は変わらない。引き分けでも彼らはベスト8に駒を進める。昨シーズンのレアル・マドリー戦でも苦労したように、伊達男たちを“ふる”のには常に困難な道が用意されている。

 だが、今シーズンのセリエAで12位に沈んでいたチームが15連勝という信じがたいほどの連勝ののちに首位奪回を果たした彼らなら、と期待を寄せてしまう。

 著者/Juventus Journal 編集部 山口 努

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コメント

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  • インテル戦勝利は良かったけど、またキエッリーニ怪我したね。年々怪我が多くなってきた。もっとどんどんルガーニを使ってあげて欲しい。

  • 去年のキエッリーニの怪我はとてもガッカリしたのを覚えています。
    決勝に行けることなんて早々ないですからね。

    マルキージオは軽症らしいのでほっとしました
    キエッリーニとアレックス・サンドロ、アサモアが負傷から復帰はいい知らせ
    でもアサモアはシーズンが終わるまでにまた怪我をしそう