特集:ベルナルデスキと、ある日本人サポーターの秘話 | ユベントス・ジャーナル

特集:ベルナルデスキと、ある日本人サポーターの秘話

 今夏フィオレンティーナからユベントスへと移籍を果たした“稀代のファンタジスタ”FWフェデリコ・ベルナルデスキに、ピッチ外で“紳士的な対応”があった。

 ある日本人のユベントスサポーターが、開幕戦を観るために現地トリノへ向かった。試合結果はカリアリ相手に3-0と快勝だったが、この日ベルナルデスキに出番は無かった。

 そして2日後、ヴィノーヴォ(ユベントスの練習場)に足を運んだこのユベンティーノは、移籍してきたばかりのベルナルデスキのユニフォームを持ち、練習場から車で出てきた同選手に「ベルナ!ベルナ!」とサインを求めた。

 すると、ベルナルデスキは彼の前で車を止め、笑顔でサインしてくれたという。

 これだけでも嬉しいことだが、この話にはまだ続きがあった。

 実はこの歓喜は長続きしなかった。残念なことに、彼はこの後、盗難に遭ってしまう。極東日本から遥々(はるばる)やってきて、滅多にないチャンスをものにしたはずだったが、貴重な直筆サインのユニフォームをイタリアで失ってしまったのだ。災難に見舞われた彼は大きな落胆と共に帰国した。

 帰国後もモヤモヤした気持ちが晴れなかった彼は、ベルナルデスキ宛に紛失してしまった旨を書いたファンレターを送った。

 するとその翌月。

 ファンレターと共に同封したベルナルデスキのユニフォームが、サイン入りで返ってきたのだ。おそらくベルナルデスキは彼のことを覚えていたのだろう。そうでなければ、ファンレターを受取る度にサインを書いていることになる。

 もしかすると、極東から遥々やってきた背景まで読み取ってくれたのかもしれない。いずれにせよ、この紳士的な対応が一人のユベンティーノを幸せにしたことは間違いないはずだ。

 かつて、これほど紳士的にティフォージの対応をした選手は“先代ファンタジスタ”デル・ピエロくらいかもしれない。

 協力/©onte
 著者/Juventus Journal @JJ

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