3周年記念企画「あなたにとってのデル・ピエロとは?」 | ユベントス・ジャーナル

3周年記念企画「あなたにとってのデル・ピエロとは?」

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前回に引き続き、ユベントス・ジャーナル3周年記念企画として、編集部のユベンティーノ歴32年の山口 努さんと、イタリア在住のJJイタリア局Norihito Miyagi(以下、宮城)さんに「あなたにとってのデル・ピエロとは?」をテーマにインタビューを行いました。

▼前回のインタビュー
■ユベントスを知るキッカケ
■今季ブレイクすると思う選手は?
■今季のライバルクラブは?


image@Ecuavisa

■あなたにとってのデル・ピエロとは?

@JJ「ユベントスで500試合以上に出場し、200以上のゴールを決めたバンディエラ。クラブの黄金期を築いたデル・ピエロ(以下:アレ)とは、皆さんにとってどんな存在でしょうか?」

山口「ファンという括りじゃなくて文字通りシンボル、かな、と。彼のユベントスでのラストイヤーにヴィノーヴォ(ユベントスの練習場)に行ったとき、毎日出て来てくれました。僕も含め、集まったファンがおよそ100人弱。一人一人にサインと写真。その光景を見て「人間的にも完成されているんだな」と感じました。だから、ディバラにはあの姿勢を誰かに伝え聞いてでも、大切にしてほしいですね」

@JJ「極東から来たファンにも手厚く対応。素晴らしい姿勢ですね!」

宮城「デル・ピエロですか。“役者”ですね!ユーベでのラストゲームを自身のゴールで締めくくる、しかもこれぞアレ!みたいなゴールで」

@JJ「あの時のゴールは美しかったですね。決勝ゴールだったかと思います。退団間近のときも、途中出場にも関わらず重要なゴールをいくつか決めていましたね」

宮城「アレは重要なゴール多いですね!しかも美しい!02-03のCLレアルマドリー戦のサルガドとイエロをフェイントで翻弄して決めたやつとか、鳥肌立ちました!ベルナベウでレアルのファンからスタンディングオベーションを受ける選手なんて、なかなかいないです」

@JJ「イタリアに留まらず、世界的に偉大な選手でしたね」

山口「僕も印象に残っている試合のゴールはラストイヤーのホームでのラツィオ戦。引き分けるとミランに追い抜かされる状況でのFK。そのときの実況がたしか下田さんで、解説が野々村さん(現北海道コンサドーレ札幌社長)。ピルロが審判に文句言っている間にアレが決めるんです。下田さんが「デル・ピエーロー!!」って絶叫して、野々村さんが、ボソッと「役者だ」って言ったんです。個人的な妄想だけど、あのFKがなかったらコンテ1年目の無敗優勝はなかったかな、と。あのときのミランはイブラヒモビッチにチアゴ・シウバもいた。ラツィオも強かった」

@JJ「まさに“役者”!退団後もファンに愛されていますし、今後も伝説として語り継がれるのでしょうね。デル・ピエロといえば、練習を見に来てくれたファンへの対応も素晴らしかったと言われていますね」

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山口「ヴィノーヴォってファンが柵越しに一列に並ぶんですよね。列の先頭の人は、練習が終わった選手が出て来るのを昼下がりくらいから待っているんですよ。僕はトリノにいるとき毎日ヴィノーヴォに行っていたんです。ある日、アレが目の前にいるのに僕のデジカメの電池が切れて、写真が撮れなかった。でも次に待っている人がいるからアレは次のファンに対応し先に進んでしまった。戻ってくるときはサインも写真にも応じず握手で終わるのですが、なぜか僕の所に来て、「カメラは大丈夫?」ってジャスチャーをしてくれました。僕は「バッテリー切れ」みたいなジャスチャーをしたら、笑って肩を2回叩いてくれたのは、写真以上に価値があるし、最高の思い出ですね」

@JJ「それは本当に素晴らしい対応!そして心から羨ましい笑。今の時代、そんなサッカー選手がいるんですかね?」

山口「多分いないんじゃないですかね。僕が東洋人ってのもアレの頭にあったのかな、と。そういう背景まで感じ取れる選手は、やはり偉大」

@JJ「はるばる極東から来たとはいえ、たかが1ファンにそこまで配慮してくれるスーパースターはいないでしょうね」

山口「でも昨年に宮城さんと一緒に仕事したとき、「あれっ!?」って思ったことがありました。トレゼゲに「あなたとアレは良いコンビでしたね」ってインタビューしたとき、横にいたトリチェッリが「そうでもねぇよ」って言って場の雰囲気が変わりました。当のトレゼゲもそれを否定しませんでしたね。フロント入りもしてないし、退団の真相は今でも明確になってないから闇は深そう…」

@JJ「これは意外なこぼれ話ですね。デル・ピエロのフロント入りは多くのティフォージが望んでいることでしょうし、今後進展があることを期待したいですね」

JJ 3周年記念企画のライターインタビューは今回で最終回になりますが、最後にユベンティーノ歴が長いお二人の「歴代ベストイレブン」で締めくくりたいと思います。今後ともユベントス・ジャーナルを宜しくお願い致します。

▼山口:歴代ベストイレブン
GK:ブッフォン

DF:リリアン・テュラム、ファビオ・カンナバーロ、チーロ・フェラーラ、ジャンルカ・ザンブロッタ

MF:ディディエ・デシャン
エドガー・ダーヴィッツ、ジネディーヌ・ジダン、パベル・ネドベド

FW:ダビド・トレゼゲ、アレッサンドロ・デル・ピエロ

▼宮城:歴代ベストイレブン
GK:ブッフォン

DF:リリアン・テュラム、ファビオ・カンナバーロ、パオロ・モンテーロ

MF:マウロ・カモラネージ、アンドレア・ピルロ、エドガー・ダーヴィッツ、パベル・ネドベド

FW:パウロ・ディバラ、ズラタン・イブラヒモビッチ、アレッサンドロ・デル・ピエロ

編集/Juventus Journal 代表@JJ

▼前回のインタビュー
■ユベントスを知るキッカケ
■今季ブレイクすると思う選手は?
■今季のライバルクラブは?


▼山口 努
編集部責任者。ユベンティーノ歴32年のJJ必須のご意見番。JJではコラムと試合レビューを中心に執筆し、JJ観戦会@東京の責任者も務める。

Norihito Miyagi
JJイタリア局責任者。イタリア在住の敏腕ライター。JJでは速報性のあるニュースや、コラムを中心に執筆し、また現地の試合中の臨場感やサポーターの様子などをJJチャット観戦会にて共有している。

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コメント

*コメントは全て承認制です。確認にお時間を頂くことも御座いますがご了承ください。
  • Twitterにてたくさんのコメントを頂きましたので、記載させて頂きます。

    多くのコメントをありがとうございました!今後もユベントス・ジャーナルを宜しくお願い致します。

    • 経験豊富な人の濃密なコメントがとても面白かった。レアル戦のアレのゴールは自分の中のベストゴールだし、それが出てきて、なんか嬉しかった。
      ゼゲとアレは、ゼゲが我慢しなくちゃいけないこともあったろうし、当時のフランスとアズーリは拮抗したライバル関係だったから、それもあるのかなあ、、。

    • デルピエロの存在は強大ですな
      テクニック、風貌、名前と全てカッコイイですもの。
      ベストイレブンは山口さんと同じです。インザーギとぺぺは惜しくも落選。ベストゴールは代表ですが2006ドイツ戦のゴールかな。

    • ユベントスの歴史そのもの
      プラティニ、バッジョ、ジダンやら他にも名手はいるけどアレックスはオンリーワン。永遠にビアンコネロの10番でありキャプテン

    • ユーベの選手だけどほんとに好きな選手。(ミラニスタさんより)

    • ボクにとってはアレがサッカーでありカルチョでありサッカーのカルチョの素晴らしさの全てを教えてもらいました。彼以上のサッカー選手は知りません。

    • サッカーを好きにさせてくれた偉大なるファンタジスタ!

    • 私的ベストゴールは02-03トリノダービーでのジャンピングバックヒールボレー

    • ユーヴェで現役を終えて欲しいとここまで思った選手は、多分後にも先にもあなただけです

    • 自分が海外サッカーを、セリエを、ユーベを好きになるキッカケになってくれた人。

      サッカー選手としてだけではなく1人の人間として尊敬できる人。

      これまでも、これからもティフォージたちの“ヒーロー”であり続ける存在。

    • ユベンティーニにとって永遠のアイドルで、唯一無二。
      デル・ピエロのユベントス最後の試合。トリノの街中で聞いたアレへのチャントが忘れられない。

    • 一人の人間として尊敬できる選手。98年の大怪我と、その後の肉体改造失敗で以前の姿を失ったにも拘わらず、腐らずに努力を続けた。一時期はスタメンの座すら失ったが、スーパーサブとしてチームに貢献。そして、セリエBでもセリエAでも得点王となった。彼のスピリットに敬意を表したい。

    • きっかけ 永遠のアイドル
      1996/11/26 サッカー観てなかったら人生違ってただろうなー

    • バンディエラ、シンボル…
      ユヴェントスの10番を背負い、闘い続けるために生まれて来た生ける伝説です。

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